東京駅に新幹線を見に行ったときのこと。
息子がホームを歩きながら「リョッカ−イ」と何度も繰り返す。
なんのことやら、、と思っているとアナウンスが流れてきた。
「間もなくぅ、16番線、新潟行きぃ、マックスときぃ、××号ぅ、
発車いたしまぁーす、危ないですからお下がりください。
、、、、、、りょうかあぁい、、、、、、」
何に了解したのかは知らないが、たしかにアナウンスで了解と
言っていたのだ。
何度も流れていただろうが、気がつかなかった。
それの真似をしていたのだ。
エレベーターの中で、琥太をだっこしながら鏡に向かって
琥太の頭をごっつンこさせて遊んでいた。
琥太はキャハキャハ言って喜んでいた。それを見て妻が
「人がきたら虐待だぁー、って言うんだよ」と笑いながら言った。
エレベーターのドアが開いた瞬間
「ギャクタイー」とかわいい声。
しゃべれないけど何を言ってるかほとんど判ってる。
都合の悪いときはわからない振りをする。
たまに思うのだ。
「おまえ、ホントは全然しゃべれるんだろ」